Alles ist vergänglich

尊敬する料理人・中村勝宏氏(フランス料理)

昨年、NHKで放送された「北海道洞爺湖サミット」食事会の舞台裏。
モチベーションをUPするため、録画しておいたDVDを久々に観た。

食事会の陣頭指揮を執るのは、「ザ・ウィンザーホテル洞爺」の総料理長・中村勝宏氏。
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中村ムッシュは、60代半ばにして益々肌の色艶良く、声の張りやナイフ捌きもカッコいい。
まだまだケツの青い私から見ると、「神様」のような人だ。

北海道は、素晴らしい食材の宝庫である。 
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やっぱり料理人は、「食材に一番近いところ」にいないと、センスもアイデアも退化していく・・・ 改めて、そう思った。

【中村ムッシュの経歴】
1978年、パリのレストラン「ル・ブールドネ」のグランシェフに就任。
1979年には日本人初のミシュラン一つ星を獲得。
1984年からは東京「ホテルエドモント」の統括調理長に。
その後、調理部長~常務取締役総料理長などを歴任後、
2007年12月からウィンザーホテル洞爺の総料理長に就任。
「料理の鉄●」のようなバラエティー番組には出演せず、真っ当な料理普及に尽力した「真の料理人」。


アスリート並みのフィジカル、武道家のようなメンタル、フランスの語学と文化、
絶え間なく知識を吸収するモチベーション、高度な技術の研鑽、
一癖も二癖もある料理人たちを束ねるキャプテンシー・・・
これらを持ってないと、生き残る事が出来ないフランス料理の世界。
普通の人間より数倍タフじゃないと、潰されてしまう。


まだ駆け出しの頃、エドモント時代の中村ムッシュの料理を賞味させて頂いた事がある。
パリの名店「ランブロワジー」の名皿“牛尾の赤ワイン煮”がムニュにあったので、早速オーダーしてみた。
テラリと赤黒く光る握り拳大の牛尾肉に、濃厚豊潤なソースが染み入り、噛むたびに強烈な旨みが口中を覆う・・・
フランス古典料理の真髄に圧倒された事を、昨日の事のように思い出す。
本当に美味しいものは、舌の記憶として永遠に残るのだ。
あの香り、あの舌触り、あの旨味…

他にも、ヴァプールした的鯛のヴァルサミコソースや、モワルとクネル入り雉肉のコンソメスープなど、
忘れられない素晴らしい料理の数々・・・  全身がシビレるほどの美味。
フランス料理の真髄は「陶酔感にこそある」と、身を持って感じさせてくれた。
いつか洞爺まで行って、また中村ムッシュの料理を食してみたい。
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by bonchi_mas | 2009-09-04 00:00 | 料理 「私的」 | Trackback
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