Alles ist vergänglich

旧・乾邸 ~阪神間モダニズム残照~PART2

旧・乾邸の外観。  「悪魔城ドラキュラ」みたいな感じ。(最大の賛辞です)
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この大邸宅は、1936年(昭和11年)に建てられた。
阪神間に独特の文化が生まれ(阪神間モダニズム)、東京より栄えていた時代である。

オーナーの海運王・乾新兵衛は、日本ゴルフ協会会長も務めた大実業家であった。
邸宅の建築費は45万円。(現在の貨幣価値だと、12~14億円) 設計者は、関西を代表する建築家・渡辺節。
洋館は、鉄筋コンクリート造りの2階建て(一部木造)住宅。
L字形の建物に、約20の洋・和室、暖炉、吹き抜けのホールなどがある。
当時の阪神間は、こういう邸宅がズラズラ建ち並んで壮観だっただろうなぁ・・・
※旧乾邸は一般公開されてません。

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以下、Wikiより抜粋。
「1993年、5代目当主の豊彦が死去し、養父・4代目当主新治から受け継いだ邸宅は相続税として国に物納された。
神戸市が約15億円での買い取りと歴史的建造物としての活用を提案していた最中、阪神・淡路大震災で洋館と付随するガレージ、土蔵は損壊を免れたが、和館が全壊。
震災による財政の悪化で購入協議は中断したものの、1996年以降、国と委託管理契約を結び、ドラマのロケや内覧会、コンサートや写真展、シンポジウム会場など市民団体の行事の場所として貸し出してきた。
外装・内装・建具等は当初材のまま残されている部分が多く、渡辺が得意とする内外の装飾も大部分がそのまま残されている。
NPO法人などの協力により保存運動が続けられた結果、2009年に塀・門などを含めて神戸市指定文化財に指定、建造物の解体を行わない条件で入札が行われたが、入札は不調に終わっている」

地元の三木谷社長(楽天)か、神戸に縁の深いイチロー、買ってください!(笑)



兵庫県・高砂特産の竜山石を、ふんだんに使ったエントランス。
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天井にはタイルを使い、和の建築技法で「網代天井」を表している。

列柱は、西洋の修道院をイメージし、癒しや静寂を表しているそうだ。
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柱は円柱や角柱があり、統一されてないのがCOOL!


ゲスト用の玄関。 ガラスに真鍮の模様が施されていて、細工がいちいち美しい。
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※スペインで作らせたマジョルカタイルやトルコ産のタイルなどもあるが、それはmixiの方に載せてます。


エントランスは、ゲストがリラックスする為に明るく造られているので、ホールは一転ダークな雰囲気にしてある。
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入ってすぐのホールの階段は、分厚いチーク材を使用して造られている。
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何と、民家3軒分の建築費が掛けられているというウルトラ・マンモス・ラグジュアリー♪♪



階段を上る途中で目に入るのが・・・ (っていうか、この採光が良いよね)
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この大きなタペストリー。 もちろん特注品で、絵柄は広島の厳島神社。渡辺節が贈ったといわれている。
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海運業を営んでいた乾家にとって、このデザインは相当縁起の良いものだっただろう。
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by bonchi_mas | 2009-10-09 00:00 | 阪神間モダニズム 「連載」 | Trackback
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