Alles ist vergänglich

ゆく夏京都② ~芸術家の邸宅~

昼食後、お茶をしに知恩院へ。 東山三十六峰が美しい!!!
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知恩院でしか買えないから、めっさ惹かれる(笑)
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しばし和んだあと、芸術家の庭へ・・・


京都に、並河靖之という男がいた。
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この不世出の天才芸術家が再注目されたのは、この10年ほど。
明治時代、世界最高の七宝作家と言われ、帝室技芸員の職に就いたほどの偉大な芸術家である。
並河が七宝を始めたのは、生活費を稼ぐためだったそうだ。
ただ、彼は「普通の男」ではない。
公家に出仕する並河家の養子という事もあって、幼少の頃から一流の芸術品を見て育った。
その経験が、後の世界的作品を生む素地となっていたのだろう。
世界中のVIPが、並河の作品を買うために来日し、様々な賛辞を贈った。
並河の死後、その作品や名前がアッという間に忘れ去られたのは、彼が『真の職人』だったからである。
(近代化に於ける大量生産には目をくれず、時代の趨勢に背を向けたのだ)
※並河靖之の傑作群は、清水三年坂美術館や並河靖之七宝記念館で見れる。

その並河靖之の旧宅(並河靖之七宝記念館)へ行ってきた。
七代目・植冶の庭目当てで来て以来、数年ぶりの再訪である。
行かれる方は注目してほしいのだが、虫籠窓、駒寄せの損傷が激しい。
もっと沢山の人に訪れてもらって、修復金を捻出してくれる事を切に願う。

まず、町家の特徴のひとつ・通り庭。(ダイドコ) ほぼ完璧な状態で保存されている。
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縁側に嵌まっている輸入のガラス障子は、生産不可能な貴重品。
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お隣さんだった七代目・小川冶兵衛(植冶)が、琵琶湖疏水を利用して作庭した「水の庭」。
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初めて個人邸に水を引いて造った庭は、大部分をしめる池から急激に浅瀬へ向かい、棗形の手水鉢で二手に分かれる流水は、躍動感に富む斬新な構成。景石や燈籠など、石へのこだわりも見どころのひとつである。(公式サイトより抜粋)
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池に浮かぶ島に見立てた岩が、家屋の柱を支えている。
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滋賀・膳所城から運んできた「踏み石」。
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膳所城は廃城になってるので、城オタには涙ものの一品。
あと、南禅寺塔頭の金地院から持ってきた石燈籠なども見応えあり。


植冶の庭造りには欠かせない水・・・琵琶湖疏水からの取水口。
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by bonchi_mas | 2009-09-10 00:00 | Kyoto D'or 「連載」 | Trackback
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