Alles ist vergänglich

チェ  28歳の革命・39歳別れの手紙

「チェ  28歳の革命・39歳別れの手紙」を観た。
主人公は、世界中で最も人気の高い革命家、エルネスト・ゲバラ。(チェ・ゲバラ)

長尺且つ淡々とした作りは、ある層にとってはキツイかもしれないけど、私にとっては大歓迎。
7年間もリサーチを重ねて制作されたのだから、ドキュメントタッチになるのは当然かな、と。
amazonのレビュウを観ると賛否両論だが、私は☆☆☆☆付けたいと思う。
e0196993_15445244.jpg

「1960年頃、世界で一番かっこいい男がチェ・ゲバラだった」 (ジョン・レノン)
「チェ・ゲバラは20世紀で最も完璧な人間だ」 (サルトル)世界的哲学者

とにかく、これを読んでみてほしい。 ゲバラの凄さ・魅力が分かる。 ゲバラを知らずに過ごすのは、あまりにも勿体ない。
e0196993_15463635.jpg



第一部の「28歳の革命」は、盟友・フィデル・カストロと共に、キューバ革命を成功させるまでを鮮やかに描いている。
エンターテインメント要素は皆無に近いが、ソダーバーグの意向を知っていれば、十分鑑賞に堪える。
e0196993_1548267.jpg



辛口で知られるニューヨーク・タイムズが、こう評している。
『ベニチオ・デル・トロの演技は、技術面では無傷で完璧の一言に尽きる。
この映画の観客は、彼が腕時計を見る時に腕を折り曲げる仕草、
パイプ煙草の煙を宙に燻らせながら、同志たちをチラッと横目で見る様子、
オレンジの皮を剥く手の動作、 まさしくチェ本人の動きそのものを目の当たりに出来る』

e0196993_15484010.jpg




さて、一転して、ゲバラの苦悩と失敗を描く第二部「39歳 別れの手紙」だが・・・

持病の喘息、兵士の士気の低さ、農民たちの非協力的態度、裏切り・・・
e0196993_1549798.jpg



これらが重なって、ついにゲバラは捕らわれの身となる。
e0196993_15492974.jpg

最後は銃殺されるわけだが、悲壮感は感じられなかった。



ラストシーン・・・・・
e0196993_15495225.jpg


カストロをチラッと見るゲバラの顔にグッとくる。
e0196993_155098.jpg

ソダーバーグは、ラストシーンを撮るのが上手い。 (第一部のラストも素晴らしかった)
徹底して役作りを行ったデル・トロの神演技は、要必見。


ところで、ゲリラ活動を森の中で展開するゲバラは、害虫に悩まされなかったのか、気になって調べてみた。
手持ちの「ゲバラ日記」の中に、ブヨ、マリギー蚊、ダニ等、害虫の記述が出てくる。
1966年11月10日の日記には、「虫による天災は、まさに拷問そのものであり、
我々は蚊避けのネット(それを持っているのは私だけだが)を抱えて、 ハンモックに避難しなければならない」とある。

あと、冷蔵庫の無い環境や不衛生な食事情等で、ゲバラや仲間たちは、胃腸や肝臓の病気にも悩まされた。(寄生虫)
ゲバラはアレルギー体質だったから、相当きつかっただろうなぁ・・・。


私はゲバラの著作(関連本も含め)をあまり持ってないので、機会を作って色々と読んでみたい。
(膨大な数の関連本が出版されてる)
特に興味あるのが、海風書房の「エルネスト・チェ・ゲバラ伝・上下2巻」、「チェ・ゲバラ/情熱の人生」、
ジョン・リー・アンダーソン著「Che Guevara A Revolutionary Life」など。

まだまだゲバラは奥が深い。 
今、一番行きたい国はキューバ。 音楽(強烈なリズム)、葉巻(大好き)、美しい海岸、ベースボール!
私には、社会主義国家が向いてるかも。(北朝鮮は絶対にイヤだが)
[PR]
by bonchi_mas | 2010-01-20 00:00 | 映画レビュウ 「連載」 | Trackback
トラックバックURL : https://maruyosi.exblog.jp/tb/12009633
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。