Alles ist vergänglich

あの「事件」の場所で ~定吉二人キリ~

東京で一番行きたかった“史跡”は、「阿部定(あべさだ)事件」のあった場所である。
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簡単に言うと、色情の気を持った女が快楽の果てに情夫を絞め殺し、
その情夫のシンボルを、包丁で切って逃竄したという事件だ。(シンボルを持ったまま逃げた)
事件の詳細はこちら。
世間が誤解してるような、猟奇的・エログロな事件ではない。
男と女の苛烈な情愛を如実に表してるという点に於いて、愛おしささえ感じる。


この事件は、幾度も小説化され、映画化され、舞台化された。
映画では、鬼才・大島渚の「愛のコリーダ」が各方面で大きな話題を呼び、様々な議論を巻き起こした。
この作品は傑作なので、興味のある方は観てほしい。
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特に、芸者遊びをするシーンが印象に残った。(年増の芸者を抱いたり、タマゴ遊びをする)
西陣(京都)の古い町家で撮られたもので、その淫靡な閉塞感と、ネットリしたエロティシズムは秀逸。
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※但し、深く感じたい人は、田中登の「実録 阿部定」を観た方が良いかも。


という事で、阿部定事件のあった「西尾久」(荒川区)へ行く。
この界隈は、かつて温泉地・三業地(色町)として賑わったのだが、
工業用水(地下水)を汲み上げすぎた為に温泉が枯れ、街は一気に衰退。
それと同時に、三業地(色町)も徐々に息絶えていった。

賑わった時代の料亭が、今でも一軒だけ生き残っている。
その名も「割烹・熱海」(笑)。
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今は、ちょっとした寄り合いや、法事、忘年会などで利用され、地域密着型の堅実な店として重宝されているそうだ。
貴重な歴史の生き証人として、阿部定事件に興味がある人には応援してもらいたい。
三業地(色町)として栄えた土地は、現在も栄華を誇ってるのに、西尾久は普通の下町と化してしまった。
(都電沿いの街並みは良い雰囲気だし、昭和を感じさせる建物や家屋が沢山あって、素敵な街だと思える)


阿部定が事件を起こした当時、この界隈は沢山の人で溢れかえり、日本中が沸いた。(事件当時の現場近くの写真)
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これはグロ画像なので、阿部定事件に興味がある方だけ観て下さい!



とにかく、この辺りも時代の波に呑まれまくりで、阿部定事件のあった時代とは、街の様相が一変している。
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だから、当時の資料&地図が役に立たなくて、「その場所」を完全に特定できなかった(泣)。
だが、街の地割りとか空気感が独特なので、行く価値はあると思う。

カフェー建築っぽい建物も発見出来た。(三業地時代の名残りか?)
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いや~ 淫佚の果てに殺されてみたいですww (というのは嘘)



阿部定の映像。(貴重!!)

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by bonchi_mas | 2010-10-05 04:11 | Tokyo Drifter 「連載」 | Trackback
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